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執筆者の写真Zen Voice Factory_ZN

第14聲「お茶は油分を取るから喉に良くないので飲まないで説」は○か×か考えてみたぞと/ならばお茶を知ろうではないか/

更新日:2020年2月9日


さて本日はタイトルにあります

第14聲「お茶は油分を取るから喉に良くないので飲まないで説」は○か×か考えてみたぞと/

いうものを書いていきたいと思います。


以前にも

でも喉に対して本当に良い、悪いはあるか?という考察を書いてみたのですが

僕の基本考えはそちらを参照いただき

なぜ、また同じようなものを書こうかと思ったのは

最近たまたまかもですが立て続けに

「別の先生からお茶は油分を取るから喉に良くないから飲まないように」

と言われたというのを

耳にしたからなんです。


プロとして先生をしている演技や声優、ナレーション、ボイストレーナーの方々

のご意見のようなので

まだまだまだまだ僕が知らないような情報ももちろんありますし

とことん調べてみたくなる性分でして(笑)

そこまで多くプロの先生や学校が言う

「お茶ダメ!」がどこかにそんなソースとなる研究データとかないかなと

思って探したのですが、なかなか見つからずだったので

今回は、できる限り参考文献を上げていきますが、僕の考察に過ぎません。


まず

「烏龍茶は喉に良くないから飲まないように」と

「緑茶も含むお茶は喉に良くないから飲まないように」

この2つのパターンを良く聞きます。

「烏龍茶」は良く聞きますが

「緑茶」もダメ水にしなさいというのも聞くんですよね〜。。。


しかも、クラスの全員、もしくはグループメンバー全員に対して

一律で「喉に良くない」と話しているので

僕は基本、お茶とかは気にしないタイプで

あとは個人差や体質かなーと思う人なので

「声を出す職業として喉に良くない」

という指導には非常に興味があり、

僕が知らないところがあるのでは!?と知りたくなっているわけです。

なので調べまーす。


まず「お茶は喉の油分を取るからダメ」の「油分」ってなに??

僕は考えるわけです(笑)

(二つのノド(咽と喉)の説明もコラム第9聲を読んでください)


「油分」。。。そもそもノドに油があるのか。。

人間の体で言うところの「脂質」の事でしょうか?

脂質は細胞膜を構成する主要成分の一つと言われています。

が、この細胞膜の脂質が「烏龍茶やお茶」で失われ

声に良くないというソース、データは見つけることができず。


また養成所さんのHPやボイストレーナーさんのページでも

「烏龍茶は喉の滑りを悪くするので避けてください」

と言った記載があるのを見かけます


「喉」って漢字なので声帯の入った喉頭の方のノドを指していると思いますが

その喉の滑りとはなんだろう??とまた気になっちゃうわけです。

声帯に油が塗られていてツルツルと滑って声が出てくる訳はないですからねえ

(油挿しといたよーって錆びた機械かーーーい!)

良く演技養成所でやる「外郎売り」の「ひょっと舌が回りだすと、銭ごまがはだしでにげる」ってイメージもあるのかなあ??

確かに発声時には喉頭潤滑を司る気道液といったものの存在はありますが

その気道液がお茶によって失われ発声の潤滑が悪くなるといったソースも見つからず。。。


食事と共に「烏龍茶」を飲むと太りにくいというイメージが大きく

そこから「喉の油がなくなる」になってしまってるのでは?ってやはり思うのですよね/

それは油の吸収を抑える(脂質の分解を抑制し(分解されると吸収される為)体に吸収されにくくする)とは全く違いますよね。

それだとするとあまりにリアルな話ではないような。。。

お茶専門店HOJOのホームページの

という記事に「お茶は油の酸化を防止する効果と、高級茶に限り血液の循環を良くする効果はあるが油を流す効果はない」と記載がありました/


ちなみに人体の脂肪、脂質は

より

ただのアブラの固まりに思える脂肪ですが、その実体は、「脂肪細胞」と呼ばれる生きた細胞が無数に集まったものです。脂肪細胞は、その内部に、食事からとった糖やアブラを中性脂肪として蓄える「油滴」と呼ばれる貯蔵袋を持っています。内部に脂肪が蓄えられるにつれて、脂肪細胞はどんどん膨らんでいきます。まさに「エネルギー貯蔵庫」のような細胞なのです。

と記載がありました。


こういったいわゆる食事から取った時に

「油の吸収を抑える」というのが烏龍茶の効果のイメージですよね/


「烏龍茶」という存在を人生で初めて知ったのはやはり

サントリーの烏龍茶のCMで

そのサントリーのホームページに非常に細かく黒烏龍茶や、

特茶の開発や研究が書かれていましてお茶の効果の本当が垣間見れます。


ここの第3章に黒烏龍茶の開発の中での記載に

「脂肪は3つの脂肪酸が結合してできていますが、その脂肪酸の結合をといて分解されていないと人間の体には吸収されません。それを分解するリパーゼという酵素の働きを妨げて、人間の体のなかに吸収できないようにするのがOTPPのメカニズムです。」(上記HPより抜粋)


この開発の中で脂肪分解・燃焼の効能を示す可能性がありそうな素材として

サントリーが注目したのが特茶に含まれるケルセチン

というもののようです。

ケルセチンは水に溶けにくい性質を持ち、また人間の体内では吸収されづらい結果、

ケルセチンを糖と組み合わせて「ケルセチン配糖体」という形にする研究がされたようです。


ここまで研究が重ねられてできた特茶でようやく

脂を吸収しにくくするというお茶になっているわけですよね

通常のお茶や黒じゃない烏龍茶ではこの効果が目立つとは考えにくい

ちなみに僕はほぼ毎日ボイストレーニングをしながら

「特茶」を好きで飲んでるんですが、喉に悪い、声が出にくい、といった感覚は一切ありません笑


僕は知らなかったのですが

お茶って緑茶、烏龍茶、紅茶って

→→

緑茶、ウーロン茶、紅茶などのお茶は、

全て学名が「カメリアシネンシス」というツバキ科の茶の樹からできています。 この樹の生葉を乾燥・発酵させてつくる際、発酵度合いによって、緑茶、ウーロン茶、紅茶などさまざまな種類のお茶になります。

何ですね!!!!


あとよく「お茶が良くない」という記載がある方が書く理由として

「乾燥する」が上がります/

これは利尿作用があるから=乾燥する

ということかもしれませんね。

どの程度の利尿作用、乾燥度合いかも個人差があると思われるので

一概に声を出す職業の人はお茶ダメには弱い気がしますよね。


工業系大学の先生でよく研究データを採られる方に

本当にお茶が喉に悪いかデータって取れるものですか?と

お聞きしたことがあるのですが

やはりかなり個人差が出るものなので

データを取るには相当の人数を集めないとで

それでも何か結果が見えるデータが取れるかわからないと言ってました。

その話の中で「結局、個人差なので、飲んで調子が悪いと感じた人は

その飲み物は控えればいいし、パフォーマンスに関係ないと感じる人、

むしろ好きな人は飲んでていいんじゃないか」

って話をしました(あくまで個人的意見です)

烏龍茶やお茶には良い効果もいろいろあるのは飲料会社やお茶の研究結果でも見ますしね。


あ、いろんな国(イギリス、アメリカ、オーストラリア)

のネイティブイングリッシュスピーカーに

何か自分の国で喉に悪いって言われてる飲み物ある?

って聞いたらお茶は出てきませんでしたね。。

これ文化とかもあると思います。


芸能教育の中では

特に科学的な実証データがなくソースが確かではないものが

いつの間にかあたかも「間違いなく正しいものだ」

といった認識に変わり言い伝えられているものが多いように思います。

確かに「先生」や「プロとして活動している人」が言ったことは

生徒さん側は正しいものだと思うのが普通だとも思いますし

しかしその言葉はどこから来ているのか???と思うのです

言われる方はご自身は「お茶は合わない」とあるのかもしれませんが

それが万人に当てはまるものか?を考える、疑ってみる方は少ないと思います。


役者の先生やボイストレーナーさんってどうしても

感覚的で科学や医学からしっかり考察する方のほうが少ないのが現状で

(自分がやってきた感覚を教える方が多い)

現代はだいぶ科学的にも解明されてるし、情報も得やすい

逆に言うと不確かな情報を生徒さんは得やすいので

できる限り気をつけたいです。


調べに調べた結果、本当にお茶が喉に良くないのであれば

みんなで共有したいですしね

ただ今のとこどうでしょうねえ、個人差ですかねえ

僕自身は気にしないくらいかと思っております。



ってな訳で

お茶、烏龍茶が喉に悪いというソースは僕的に見つからなかった(弱かった)

という形です。

何かソース、データを知っている方がいらっしゃいましたら

是非、ご一報いただけますと嬉しいです!!!!!

人間の細胞、脂質、お茶の効能などの研究者の方是非!!



それではまた、この件も新しい情報ありましたら書いていきます

アディオスパンパミーヨ。

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